月経がおかしい時
月経は女性にとって思春期から始まり、ほぼ半生に亘って付き合っていかなくてはならない現象ですから、とても身近で自然なものといえると思います。ですから、これが遅れたり、回数に異常が見られたりすると、非常に不安になりますし、「人に相談もしづらい」と感じる人も多いようで、どうしても悩みは大きくなってしまいます。
月経のメカニズムは脳と卵巣とが互いに作用し合うことで成り立っている現象といえます。それだけに、ストレスや過労、睡眠不足や激しい運動などといったことで脳に何らかの悪影響があれば、排卵が遅れるなどの月経異常が起こってしまいます。
また、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロン、それを産生するための性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)は、それらが単体で機能しているわけではなく、甲状腺ホルモン、腹腎皮質ホルモン、成長ホルモンといった多くのホルモンと相互作用的な働きをしているため、これらの中の1つが何らかの原因で不足してしまっても月経異常を起こす原因になってしまう場合もあります。
無月経
日本人の女性の場合、月経の始まりの年齢は12〜13歳ごろが平均といわれています。ですから、18歳ころになっても月経がないなら、何らかの病理的原因を考えなければありません。これを「原発性無月経」といいますが、一度、病院で検査を受けた方がいいでしょう。
これに対して、順調な月経がみられていたにも関わらず、ある時期から月経が見られない状態、それが3ヶ月以上続くようなら「続発性無月経」といえます。この場合は、病理的な原因以外に妊娠や閉経などの生理的な変化で起こっている可能性も考えておかなければなりません。
月経不順
一般的に考えられている月経の周期というのは、月経の第1日目を基準にして、次の月経開始の前日までを1つの周期として、その周期が25日〜38日を正常な範囲とします。この範囲よりも長い周期である場合、「稀発(きはつ)月経」と呼び、この周期より短い場合、「頻発(ひんぱつ)月経」といいます。どちらのケースでも排卵が起っている場合と、起っていない場合があります。
月経の量についての異常
月経時における出血の量が多いような場合、「過多月経」といわれます。正確に出血の量を測るのは難しいため、どれほどの出血が見られれば過多出血になるのかの定義は正確には出来ませんが、頻繁に貧血を起すようなら、過多出血の疑いが高くなります。
これとは、まったく反対の症状として、出血が極端に少ないことを「過少月経」といいます。子宮の発育が良くないなどの可能性がある症状で注意が必要です。短いケースでは、その持続期間が2日ということもあるようです。