機能性月経困難症と器質性月経困難症の見極め
ご自身が月経困難症であるなら、病理的要素を持たない機能性月経困難症なのか、病理的要素が原因の器質性月経困難症なのかは非常に気になるポイントであると思いますし、器質性月経困難症であるなら、その判断は身体に大きく影響を及ぼすだけに非常に大切になります。
重大な病気とは関わりのない機能性月経困難症では、月経周期が規則的になった当初から月経痛があり、痛みのピークが月経の前日、または第1日目であるといった特徴があります。痛みのパターンがこのようなものであれば、プロスタグランジン(PG)の作用による子宮の収縮が強いために起こる痛みと考えられ、病理的な心配はない可能性が高いと判断できます。
これとは逆に、月経周期が規則的になった当初には痛みがなかったにも関わらず、それから数年〜数十年が経って痛みが起こるようになった場合、何らかの病理的要因が隠されている器質性月経困難症の可能性が高くなります。前項で挙げた通り子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮後傾後屈症のほか、子宮腺筋症なども、このような症状を示します。
基本的にはまず、子宮腺筋症や子宮内膜症を疑い検査をし、さらに子宮筋腫の可能性についても考えていきます。子宮腺筋症や子宮内膜症の場合、次第にその症状が重くなっていく特長があります。
過多月経が見られるのは子宮腺筋症と子宮筋腫の共通の症状といえます。また、子宮内膜と同じ組織が子宮の外に形成されてしまうのが子宮内膜症、子宮筋層内に形成されてしまうのが子宮腺筋症になります。どちらも強い痛みの症状があるのは共通しています。
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