子宮の機能が働くのは?
子宮は思春期になり、ホルモンの影響により形成される思っている人が稀にいますが、当然、それは間違いです。子宮は赤ちゃんが母親の胎内にいる段階で形成されます。
幼少期は、もちろん、その機能は必要とされませんから、存在はしていますが、特に働くことはありません。変化が起こるのは卵巣から性ステロイドホルモンが分泌され始める10歳以降で、このホルモンに子宮内膜が影響を受けることで、子宮はその機能を働かせることができる状態になっていきます。
排卵と基礎体温の上昇
妊娠の仕組みについて少し説明しておきましょう。妊娠のための準備は、まず、卵巣で原始卵胞が成熟することから始まります。それが成熟卵胞となると下垂体からLH(黄体形成ホルモン)分泌が急速に増えてきます。このLHの急上昇が成熟卵胞を破裂させ、卵子が卵巣から出てきます。これが排卵です。
LHの急増により、排卵で残った卵胞がプロゲステロンを分泌する黄体を形成します。プロゲステロンは胚の着床に向けて子宮内膜を準備し、基礎体温を上昇させます。体温の上昇は、排卵後1〜2日に起こり、次の月経まで高温を保ちます。この体温上昇によって、いつ排卵が起こったかを知ることができます。
着床と妊娠の成立
排卵された卵子は、卵管采(イソギンチャクのようなヒダをもっている)に取り込まれ、卵管内に取り込まれます。受精が成立すると受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管内を下降し、子宮の内腔まで達します。この段階では受精卵は桑実胚の状態ですが、胚盤胞まで分化した後、子宮内膜に付き、内膜の中に潜り込みます。子宮内膜に受精卵が潜り込むことを着床といい、これで妊娠が成立となります。
着床した後に大切なのは妊娠の維持です。この過程には卵巣の黄体によって作られるプロゲステロンの働きが欠かせません。黄体が正常に発達しない場合やプロゲステロンの値があまりにも低い場合は、成長中の胚は子宮内膜とともに失われてしまいます。
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